〒473-0913 豊田市竹元町荒子15
TEL: 0565-51-3000
今回は、豊田市竹元町にある「医療法人 純正会 名豊病院」で日本整形外科学会専門医・日本人工関節学会認定医として活躍する整形外科医、深谷 英昭先生にインタビューいたしました。さまざまな疾患に対応できる専門外来診療、高齢の方や慢性疾患の患者様のための療養型病床、寝たきり防止や家庭復帰を目的とした回復期リハビリテーション等の安心・安全に治療を受けられる質の高い医療を提供しています。
ドクターを目指した理由を教えて下さい
私の実家は農家を営んでおり、作物だけではなく人とのつながりが大事な仕事であると認識してきました。そのため、幼い頃から自分の親の仕事をみて手伝ううちに、人とのつながりを大事にするような仕事をしたいと思っていました。農家の良い点も知っていますが大変さも知っていたので農家を継ぐことはしませんでしたが、人とのつながりが重要な仕事とはなにかを考えた結果として医師になることを目指しました。
名豊病院で働き始めたきっかけを教えてください
私はもともと愛知県の出身でしたが、大学から北海道大学の医学部に進学しました。卒業後は北海道大学の整形外科で勤務し整形外科専門医を取得しました。後輩に指導もできるようになり今後のことを考えた結果、地元に戻って親の農家を少しだけ手伝いつつ医師を続けたいという気持ちになりました。そのため愛知県に戻ることとし勤務先の候補が数個ありましたが、純正会の「地域を盛り上げるために頑張っていく」という考えが私の考えと同じだったため名古屋市の緑市民病院で勤務を開始しました。5年ほど経過し純正会が名豊病院を立ち上げると決まった際に法人と今後のことを相談した結果、「豊田南部を支えていく病院にしていきたい」との方針に賛同し名豊病院に異動して勤務することを決めました。
整形外科を選択された理由を教えてください
医学部に入学した時は自身の中ではっきりと何科の医者になろうという目標はありませんでした。当初は外科か内科しか考えていませんでしたが、実際には外科や内科の中でもいろいろあります。たまたま大学を卒業したタイミングで臨床研修医制度がはじまり、ドクターが最初の2年間様々な診療科目を経験することができるようになりました。その研修医の期間で一番興味を持ったのが整形外科でした。整形外科の手術は、骨折して動かすことができなかった体を動かせるようになる事や、痛みを訴えていた患者さんの痛みがなくなったなど、治療の効果が早く目に見えて出てくるところに興味を持ちました。患者さんが通院する診療科として、整形外科のみで完結することが多いところも良い点だと思います。
患者さんを診察する際に気を付けている点・どのように向き合っているか教えて下さい
患者さんが病院に来るということは、なにかしら困っている方や、悩みがある方がほとんどだと思います。患者さんの中には自分から困っていることを言いにくい方・表現しにくい方や、痛い部分を伝えるのが難しい方がいます。ですので、患者さんと話すだけではなく診察室に入ってきた段階から、歩き方や姿勢など、言葉以外の情報にも目を向けるようにしています。患者さんの全体を診たうえで、痛みや悩みを訴えていた場所について考えるようにしています。
受診される患者さんで多い病気とその治療について教えて下さい
受診される方は、膝・肩・腰の痛みを訴えて来る方がほとんどです。ご高齢の方は、変形性膝関節症で受診される方も多いと思います。治療方法としては患者さんの年齢や性格・個性などにもよりますが、膝の変形が比較的軽度の方は膝にヒアルロン酸の注射を打ったり痛み止めや湿布剤を処方したり、あるいは装具を使用してもらうこともあります。ですが重症の場合にはあまり効果がないことも多いので、人工関節などの手術を勧めることも多いです。重症のまま放っておくと手術の結果も悪くなると言われているので70歳以上で困っている方は早めに手術することをおすすめしています。もちろん、人工関節以外にも選択肢はありますので、患者さんの状態を把握して、患者さんのお気持ちも伺って、安心していただけるベストな治療の提案を心掛けています。
名豊病院さん(整形外科)の特徴を教えて下さい
これは私自身のこだわりになってしまうのですが、人工関節の手術は特に力を入れて取り組んでいます。例えば使用する人工関節にも種類があり、どの種類を選択するか、手術をする上でどこの筋肉を避けていくか、などをしっかり見極めたうえで患者さんにとって一番体に負担がかからない方法を選択しています。人工関節にかかわらず手術では検査では何も異常が見られなくても、痛みが強く残ってしまう方が稀にいるといわれています。そういう検査ではわからないような手術後の痛みができる限り残らないような手術の方法を選択しています。
名豊病院さん(深谷先生)として今後行っていきたい事を教えて下さい
名豊病院は地域の皆様に安心を与えられるような病院でいることを大切にし、地域に根差し、地域に愛され、地域に貢献できるような病院を目指しています。患者さんには明るく、穏やかで、心豊かな療養環境と信頼関係を提供していきたいと考えています。私個人としては、今よりさらに地域の方々に来ていただけるような病院にしていきたいと考えています。何か特別なことをするわけではなく、受診される患者さんにとって必要な情報を適切に伝えたうえで、患者さん自身にどのような治療の方針で進めていくかを選択してもらう、そういった当たり前の事をすることで患者さんに安心・満足してもらう事が大切だと思っています。医師になってからは、これを意識して診療していたので、これからも継続していきたいと思います。同じ肩の痛みや膝の痛みを訴える患者さんでも一人一人痛みの感じ方が違うので、様々な治療方法を提示し、メリット・デメリットを伝えたうえで選んでもらい、患者さんにとって一番良い治療を行えるように努めていきたいと思います。
深谷先生が現在力を入れている事について教えて下さい
整形外科の一般的な知識、よりよい手術を選択するために常に勉強しています。それだけではなく最近は整形外科以外の診療科についても勉強をしています。内科や循環器科の先生がいるので基本的にはその分野の治療に関しては担当の先生にお任せをしていますが、知識として身に付けておいた方が良いと考えています。整形外科だけでなくどの分野でも5年ほど経過するとガラッと診療方針が変わることがあります。なので、そのような変化にも対応していけるように整形外科の知識以外も積極的に勉強しています。問診票や姿勢、歩き方を見るだけで身体の不調がわかる患者さんは治療しやすいのですが、不調の原因が問診等ではわからない患者さんが実は別の科の病気が原因であったりすることもあるので、その原因を見つけるためにも必要なことだと考えています。
この新聞を読んでいる方へメッセージをお願いします
名豊病院は豊田市の南部にある病院で、この地域はあまり大きな総合病院というのはあまり多くないと思います。総合病院で整形外科を専門として診療をしていますので、もし膝・肩・腰等の関節に痛みやお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。とくに人工関節をはじめとした関節の治療や骨折の治療は数多く経験しているので皆様の力になれると思います。