医師インタビュー

榎本内科
榎本 康宏 先生

榎本内科 榎本 康宏 先生

住所 〒470-0345 豊田市東保見町大門63

電話 TEL: 0565-48-5306

今回は豊田市東保見町にある「榎本内科」の榎本 康宏院長へインタビューいたしました。 院長は現在の理事長である榎本 一成先生から医院を継承し、父子二代に渡り地域医療の一端を担っています。ただ診療するだけではなく、患者さんの食事や生活習慣などにも目を配り、日々診療を行っています。

Q1

ドクターを目指したきっかけについて教えてください

私の父親が医師として働いていたので、医師という職業を昔から身近に感じていました。ただ、父親から医者になりなさいと言われることはなく、父親の誇りをもって仕事をする姿を見て私も父親と同じようになりたいと思うようになりました。私が進路を決める際、人を助けられることに喜びを感じ、自分の頑張り次第で人に感謝されることに魅力を感じ自然と医師を目指すようになりました。

Q2

豊田市で開業して良かったことについて教えてください

当院は父親が豊田市で開業し、私が継承いたしました。私が継承した時点で当院は地域に根差したクリニックで、豊田市をはじめとした周辺地域の患者さんに来ていただいています。豊田市の特性として、内分泌疾患や生活習慣病、腰痛・関節痛等の様々な患者さんがいます。地域医療の一端を担い、悩みを抱えている患者さんに対して治療を行うことにやりがいを感じています。

父親の代から継続してクリニックに来てもらえる患者さんに対しては、今まで以上に親身な治療を行い恩返ししていきたいです。

Q3

糖尿病・内分泌科を選択した理由について教えてください

一般的に言われている生活習慣病の選択肢は、薬・食事・運動の3つがあります。薬を処方するのは医者の仕事ですが、食事や運動は患者さん本人にやってもらう必要があります。私自身の考えでは薬よりも食事・運動の方が治療をしていくうえで重要だと考えています。患者さんをしっかり治療していくために、本人の普段の食事や運動に対して介入していくことが極めて重要です。

病気だけを診るのではなく、患者さんとの信頼関係を築き、人柄まで理解し考えたうえで治療方針を決定する必要があります。その関係性を作っていく過程に私自身が非常にやりがいを感じ、この科を選択しました。

基本的に治療を行っていく上で薬や食事・運動において無理にさせることはしません。例えば薬を飲まない患者さんの場合、なぜ薬を嫌がるのかを聞き出します。その理由が1日3回の薬はどうしても飲み忘れてしまう人、そもそも薬に対して抵抗がある人など、患者さんによって理由は様々です。患者さんの意を汲み取り、その原因に対処できるよう飲む回数が少なくて済む薬に変更したり、薬に対して抱いている抵抗を和らげることが本当の意味での治療に繋がると思っています。

そのために、患者さんと話をするときは「否定をしないこと」を心掛けています。患者さんの気持ちが治療に対して前向きにならないと治療も進んでいかないと考えています。医師として「患者さんに寄り添って一緒に治療をする」という姿勢で日々診療にあたっています。

Q4

高齢者の方に多い内分泌疾患について教えてください

受診される患者さんの中で一番多い疾患は糖尿病です。糖尿病は加齢によって発症しやすい疾患で、当院に受診する方も糖尿病に悩んでいる方がほとんどです。糖尿病の悪いところの一つとして、認知症との相性が悪いことが言われます。糖尿病の治療は内服の薬やインスリンの自己注射が必要ですが、認知症のせいで薬を飲み忘れたり、注射を忘れてしまう患者さんもいます。

そういった患者さんは「仕方ない」という言葉で諦められてしまうこともあるのですが、当院としてはできる限り治療を続けていけるように試行錯誤します。例えば毎日のインスリン注射を忘れてしまう患者さんであれば、週に一度打てば良いタイプの注射に変更し、訪問看護の方が来た時に代わりに注射してもらえるよう提案をします。

私一人だけで行えることには限りがあるので、他職種の方とコミュニケーションを図り、地域医療の体制を整えていくことが重要だと考えています。医師会の介護保険の担当理事も行っているのですがまだまだ他職種間の壁を感じるので、その壁をなくしていくことが今後の治療の課題です。

当院の方針としては、医療を通して患者さんに少しでも幸せになってもらいたいと考えています。医療機関でよく起きてしまう事例ですが、生活指導をする際に〇〇しないと今の病状が“悪くなってしまう”と義務的な指導をしがちです。このような指導をしてしまうと患者さん自身が「私は悪い事をしている」という認識をしてしまいます。

私は少しでも治療に対してポジティブなイメージをもっていただくために、〇〇した方が今よりも“良くなるよ”と前向きに提案できるよう指導を行なっていきます。

当院では在宅医療も取り組んでいますので、ケアマネさんにはいつも助けてもらっています。在宅医療はチームで行っていくので、連携がとても大切だと考えています。医師以外の職業の方は、どうしても医師と話をしづらいイメージを持っている方が多いです。当院としてはどんな小さなことでも話をしてもらえた方が医療・介護の質を高められると考えていますので、遠慮せずに気軽に話をして欲しいです。

これからもみなさんと地域医療を支えていきましょう。

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