医師インタビュー

おおしま小児科アレルギー科
大島 美穂子 先生

おおしま小児科アレルギー科 大島 美穂子 先生

住所 〒471-0025 豊田市西町1丁目112 西町マルタビル 3階 図書館南隣

電話 TEL: 0565-36-5008

今回は、豊田市西町にある「おおしま小児科アレルギー科」の大島 美穂子院長にインタビューいたしました。大島院長はトヨタ記念病院小児科でアレルギー専門外来を10年以上担当。中でも食物アレルギーの診療に力を注いできました。岩瀬小児科を継承し、豊田の中心で日々子どもとアレルギーに向き合い続けてきた大島院長。その素顔に迫ります。

Q1

先生が小児科・アレルギー科を選んだ理由を教えてください

小児科を選んだ理由は、研修医の時から小児科医になることをずっと目指していたからです。初めて病院に来た時に元気がなかった子どもが、治療をしていくことで元気になり、笑顔が増えていく様子を見ているとやりがいを感じます。子どもが成長していく過程を見ることができるのも、小児科を選んだ1つの理由です。アレルギー科を選んだ理由は、専門医としてアレルギーを持っている患者さんに介入をすることで、患者さんの生活の質を高めたいと考えたからです。

そもそも「アレルギー性疾患」は多くの人がかかる病気であり、生活の質を下げてしまいやすい病気です。患者さんの苦しみを少しでも取り除き、より良い生活を送れるようにしていくのが私の使命だと思っています。

Q2

豊田市で開業された理由を教えてください。

私は豊田市出身で、両親は薬局を営んでいました。大学は名古屋大学の医学部に入学し、大学卒業後は豊田市の加茂病院(現:豊田厚生病院)で研修を受けていました。その当時加茂病院で副院長をしていた岩瀬先生が、約20年前に当院があるこの場所で岩瀬小児科を開業し、小児の神経科を主に診療されていました。2020年に岩瀬先生が小児科を引退する話を聞き、医院を継承し「おおしま小児科アレルギー科」として開業しました。

Q3

患者さんを診療するときに、心掛けていることについて教えてください

診察する時に会話ができるお子さんであれば、保護者の方だけでなくお子さんと会話しようと心がけています。お子さんを1人の人間として尊重し、できるだけ明るく楽しく通えるように診察をしています。お母さんたちには私自身の育児経験の話をすることができるので、親身にお子さんの相談に応じる事ができると考えています。

Q4

受診される患者さんで多い病気について教えてください

受診される患者さんで圧倒的に多い病気は食物アレルギーです。お子さんの約5%は何らかの食物アレルギーを持っています。原因の食品は圧倒的に多いのが卵です。続いて牛乳、小麦の順で多くなっています。食物アレルギーの治療法は、昔に比べると大きく変化すると同時に進歩しています。以前の治療方法は原因となるアレルギー食品を食べないようにして、アレルギー症状を出させない事が主流でした。

しかし、近年のアレルギーの治療方針は、低年齢から治療し食物アレルギーを「食べて治す事」に力を入れています。

アレルギーを発症したばかりの0歳の時点で治療していた子どもの方が、2〜3歳から治療を始めた子どもと比較した際、食物アレルギーが早く治る例があります。

来院される患者さんでよくあるケースが、食物アレルギーがあっても、その原因となる食品を食べさせなかった。その後、幼稚園の入園前に慌てて「幼稚園の給食どうしたら良いですか?」と受診するケースです。そうなる前に一度病院に受診していただくと、今後のアレルギーの治療を進めていきやすいです。できるだけ早く、食物アレルギーの治療に踏み切ってほしいと思っています。

Q5

食物アレルギーの治療方法について教えてください

先ほどもお伝えした通り、食物アレルギーの治療は「食べて治す」方法で進めていきます。

例えば、「卵アレルギー」で、卵を食べると蕁麻疹が出てしまうという患者さんの場合、「次回受診する時は必ず卵を持ってきてください」と伝えます。クリニックの中で持ってきた卵を数グラムずつ、食べられる量を調べ、食べても症状が出てこない量を把握します。患者さんには「その卵の量を薬だと思って家でも食べるようにしてください」と伝えます。日常的に少しずつ卵を食べる事で、免疫のシステムが働き身体がだんだん卵に慣れていきます。アレルギーの出る食品を少しずつ食べ、時間をかけて食べられる量を増やしていくことがアレルギー治療の大きな流れです。

ただし、この治療方法は3〜4歳時点で身体のアレルギーに対するメカニズムが確立してしまうと、なかなかうまく治療を進めていくことが難しいです。そのため、0歳の頃から治療を開始することが望ましいです。

この「食べて治す」方法は他の小児科の先生も知っている方は多いと思うのですが、実際に身体の症状や血液検査のアレルギーの値を見て、治療を開始する食品の量を決めるのは今までの経験が重要になってきます。経験の少ない先生だと、「少しずつ食べる量を増やしていきましょう」という言葉で終わらせてしまうかもしれません。親としてはお子さんにとっての「少しずつの量」がわからず、結局アレルギーの食品を与えなくなってしまう患者さんが多いです。そうなってしまう前に、ぜひ一度当院へご相談ください。

Q6

大人の食物アレルギーについて教えてください

基本的に大人の食物アレルギーは残念ながら治らないことがほとんどです。誤って食べてしまった時が危険ですので、原因となる食品を食べないようにしていただいています。子どもの頃は特に食物アレルギーがなかった方でも、体質の変化によって食物アレルギーを発症する方がたまにいます。

例を挙げると、大人になってから花粉症を発症。その後生の果物を食べると、喉のかゆさや唇が腫れるといったアレルギー症状があらわれる方もいらっしゃいます。

Q7

おおしま小児科アレルギー科として今後取り組んでいきたいことについて教えてください

まずはこのクリニックをたくさんの人に認知してもらいたいと思っています。食物アレルギーの発症間際の患者さんを治療して、食物アレルギーで悩む方を少しでも減らしたいと考えています。まだまだ新型コロナウイルスが流行しているので難しいところもありますが、将来的には親子で参加する食物アレルギーの勉強会なども開催したいと考えています。

Q8

この新聞を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします

一般的な小児科の感染症や風邪などの疾患も、アレルギーの専門的な治療も積極的に行っています。お子さんの体調で不安なことや、アレルギーについて不安なことがあれば、気軽に来ていただきたいと思っています。食物アレルギーの治療は、私としても非常にやりがいを持っている分野で、プライドを持って診療をしています。この地域ではアレルギー科を標榜しているクリニックはあまり多くありません。

食物アレルギーで悩んでいる方はぜひ一度ご来院ください。

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