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今回のドクターズコラムは、医療法人寿光会「寿光会中央病院」の診療部在宅診療科長の香西伸彦先生にインタビューいたしました。「寿光会中央病院」は昭和41年(1966年)4月に開設しました。診療科目は、内科・消化器科・呼吸器科・循環器科・皮膚科・歯科を標榜しています。入院の病床数は、療養病床が120床、一般病床が53床で併せて173床です。寿光会中央病院は医療・福祉・介護の充実と向上に貢献することを使命とし、関連施設との連携を進めながら外来・入院・在宅と切れ目のないチーム医療で地域医療に貢献しています。寿光会中央病院は現在ではひかりグループとして、北海道から沖縄まで全国各地で医療・介護に取り組んでいます。
ドクターを目指そうと思ったきっかけを教えてください。
私の実家は祖父から続く歯医者です。幼い頃から歯科医師である父の背中を見て育ったこともあり、将来は歯科医師になりたいと思っていました。私が小学生の時に父を肺癌で亡くし、その当時も実家の歯科医院を継ぎたいと思っていました。ですが、私が高校に進学する時に兄が歯学部に進学し、実家を継ぐこともなくなりました。それでも「医学の道に進んでみたい」と思ったことが1つのきっかけです。
寿光会に着任し、働くきっかけになったことについて教えてください。
1つ目は寿光会の現理事長が大学のクラブの先輩で、寿光会に入職する2〜3年前からお誘いをいただいたことがきっかけです。大学在学中は皮膚科を専攻していました。2つ目は私の下の子どもが障がいを持っており、その子の面倒を見たいと思ったためです。大学病院でハードワークをこなしていく中で「もっと自分の子どもの成長に携わっていきたい」という思いが強くなっていき、退職しました。
その後、自分の子どものことや勤務体系について理事長に相談させていただき、ご縁があって寿光会で勤務しています。
皮膚科を専攻された理由について教えてください。
色々と紆余曲折あり、私は30歳で医者になりました。そこから一人前になるためには10年は診療をしなければならないと考えています。10年経って40歳になった時に、内科や外科で診療したとしても、「自分が医師としての腕をふるえるのが後何年あるんだろう」とタイムリミットを考えずにはいられませんでした。まずは内科という選択肢もありましたが、皮膚科で皮膚を診ていくほうが、長い目で考えた時に良いと考え、皮膚科を選びました。
先生が訪問診察をしようと思ったきっかけについて教えてください。
大学病院にいた頃にもアルバイトで老健に携わっていたため、施設に行っての診察については危惧等はありませんでした。私が寿光会に入るちょうど1ヶ月程前に「あっとほーむ東郷」が開設になりました。そこで有料老人ホームへ訪問し、最初は皮膚科だけ診てほしいということで病院から診察を依頼されていました。毎週診察に行くことはありませんでしたが、同時期に入られた内科の先生が急遽辞めることになり、その際病院側から「内科も診療して欲しい」という提案がありました。
内科も見ることは特に負担は感じなかったため、「ぜひやらせていただきます」と応じたことが訪問医になったきっかけです。
訪問医療をしていて良かったと感じたこと、続けていこうと思える源について教えてください。
当院の場合は訪問と言っても在宅施設(有料老人ホーム)になります。いつも私が在宅施設のスタッフに対して、「ご家族から大事な入居者さんというご家族をお預かりしているため、そのご家族に対して失礼のないような仕事をする」「最期はどういう形であったとしても、退所された時にご家族やご本人様から“ありがとうございました” と言われてはじめて60点の仕事」と話しています。
そこからご家族やご本人さんから「どこか良い施設ない?」と尋ねられた際に「この施設良かったよ」と紹介されて70〜80点の仕事に結びつくとスタッフに伝えています。そして私自身もそう思って仕事をしています。また私は在宅医ですので、入所者に対して24時間携わることは仕事として当たり前で、それが私たちの仕事だと思っています。
大学病院でハードワークを経験してから寿光会中央病院へ就職したため、大学病院で培った体力が役に立っていす。
先生が今後目指していきたい医療、 やっていきたいことについて教えてく ださい。
寿光会中央病院にしても、施設にしても急性期病院から療養目的などの「終の棲家」として入所される方がいると思います。できれば急性期でやってきたことに対してそれに準じた医療をやっていきたい思っています。施設に関しては、できるだけ今まで通り24時間365日、何かあればすぐに駆けつけていけるような医療を続けていければなと考えています。
地域の方やこの新聞を観ている方に メッセージをお願いします。
寿光会グループである、あっとほーむ東郷(95床)とあっとほーむ三好(45床)は合わせて140床を有する有料老人ホームです。基本的にどんな方でも受け入れるように指導をしております。どんな方が来られても私が診療できる限り、全ての方に満足していただける施設にしたいと思っています。