医師インタビュー

いしぐろ在宅診療所 岡崎
石黒 剛 先生

いしぐろ在宅診療所 岡崎 石黒 剛 先生

住所 〒444-0932 岡崎市筒針町池田103−3

電話 TEL: 0564-73-1496

今回のドクターズコラムでは岡崎市筒針町にある 「いしぐろ在宅診療所」の院長 石黒 剛先生にインタビューしました。

Q1

ドクターを目指したきっかけについて教えてください。

私が幼い頃にテレビで放送されていた「Dr.コトー診療所」を見て、僻地で医者として働く姿に強く心を動かされました。自分も人を助け、人の役に立ち、人に喜ばれる医者になりたいと思ったことがきっかけです。また、私が小学6年生の時に大好きだった祖父が亡くなった経験も、人の命を助けられる医者に憧れが強くなったきっかけの1つです。

Q2

岡崎市で開業した理由について教えてください。

岡崎市は私の祖母の出身であることと、私が岡崎高校出身ということもあり、昔から馴染みがある地域でした。さらに研修も岡崎市民病院で経験を積み、私自身を成長させてくれた場所だと思っています。地域の皆さんの役に立ち、恩返ししたい気持ちがありこの地で開業することを決めました。

Q3

豊田市と岡崎市の在宅医療の違いについて教えてください。

2つの市の違いは文化的背景の違いがあり、それぞれに特色があると考えています。豊田市は自動車産業が盛んで新しい文化を取り入れることに積極的で、在宅医療の介入も入りやすいイメージがあります。それに対して岡崎市は歴史がある土地なので、新しい事に対して用心深く、在宅医療で介入するまでの期間が長いイメージがあります。

Q4

在宅医療を選択した理由について教えてください。

私が医者を目指すきっかけとなった「Dr.コトー診療所」は離島が舞台の診療所の話で、「地域医療」がテーマだったのでもともと興味がありました。学生時代に外科や救急も興味があったのですが、自分でなければできない領域ではないと感じ「やるのであれば替えが利かない仕事をしたい」という考えがあったからです。市役所に在宅医療の現状を聞きに行っても、訪問診療をしたいというドクターが少ないのが現状で、まだまだ困っている患者さんが多いと言われています。

現状を改善するために、在宅診療を行うことを決めました。

Q5

患者さんと接する際に大切にしていることについて教えてください。

いしぐろ在宅診療所として大切にしていることは、患者さんに対して医者と患者という関係性ではなく、「近所に住んでいて月に1回顔を見に来てくれるお兄さん」のようなイメージで、フランクな関係性を築くようにしています。そのために訪問する際は白衣を着ることはせず、変にかしこまった格好では行きません。

個人として大切にしていることは、患者さんだけでなく関わる全ての人に対して失礼のないように「人の心に土足でお邪魔してみる」というマインドセットです。初めて会う人に対してもこの接し方をすることで、良いコミュニケーションのきっかけになれば嬉しいですし、こちらから一歩を踏み込まなければ相手との良い関係性作りは難しいと考えています。この考え方は、私が三男ということもあり相手の懐に入り込むことが得意で、コミュニケーションの図り方として幼い頃から日常的に行っていたことが影響しています。踏み込まなかったら知り得なかった事や、踏み込んだからこそ助けられた経験が今までにもあるので、この接し方はこれからも大切にしていきます。

Q6

いしぐろ在宅診療所及び石黒先生個人として今後力を入れていきたい事について教えてください。

診療所を大きくしていくことは考えていません。大きくすることで働くスタッフが増え、訪問診療できる患者さんが増える事が必ずしも良い医療環境に繋がるとは考えていません。当院として目指す理想は、私が目の届く範囲で、一緒に働くスタッフと質の高い医療をできるだけ多くの患者さんに提供できる体制を整えていくことが目標です。そのために、今働いているスタッフが今後も働き続けたいと思えるような職場にすることも力を入れていきます。

自分が集中して物事に取り組んでいると、一緒に働いてくれているスタッフの気持ちを疎かにしてしまう部分があるので、定期的にスタッフの気持ちを考えて働き方や仕事内容の改善をしています。

Q7

在宅診療のオンライン化についての考えを教えてください。

オンライン化については、技術的な面で考えると実現可能な話だと思っています。ただし、在宅診療をする患者さんのほとんどが高齢という現状があるので、オンライン診療を受ける側、つまり患者さんサイドに機械の操作が必須であることが浸透していかない理由の1つであると思います。例えば機械の操作を遠隔でクリニック側ができるようになれば、患者さんの自宅に向かう間にオンラインで診察をし、自宅での滞在時間を短くすることで感染症のリスクの低下や、訪問できる件数が増えることにつながり、オンライン化がさらに進むのではないかと期待しています。

Q8

新聞を読んでいるケアマネージャーさんや、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

地域の皆さんをはじめ、ケアマネージャーさんにおいても、地域医療に関して「このままで良いのか」という疑問や悩みを持つことがあると思います。そういった悩みをそのまま見て見ぬふりをしてほしくありません。個人の力だけではどうにもならないことであれば、一度当院に相談してほしいです。みんなで考えることによって問題の解決にはつながらなくても、解決の糸口になるかもしれません。

一人で悩みを抱え込まずに、ぜひ一度相談に来てください。

戻る 医師インタビュー一覧に戻る
電話 この病院について相談する
電話 電話で相談 LINE LINEで相談