今回は、松平・下山地区を中心に介護・福祉事業を展開している株式会社SMIRINGへインタビューしました!SMIRINGでは2025年に「複合福祉施設スープタウン」が新たにスタートします。インタビューでは各分野の代表5名の方々にご登場いただきSMIRINGが取り組む事業や想い、そしてスープタウンが目指す未来像についてたっぷりお話いただきました!
各分野(介護・障がい・子ども)の事業所を今後どのように展開していきたいと考えていますか
〈会社全体〉
山口 会社の理念として黒子(くろこ)でいる事を掲げているため、どの分野においても主役は利用者さんであり働くスタッフは主役をサポートする役回りを担うようにしています。「できないことに手を添えるだけ」という言葉を大切にしています。
〈介護・障がい分野〉
加藤・齋藤 高齢者や障がいを持っている方は自身の力だけではできない事が増えていきます。そのため周囲の人間やスタッフは本人が時間をかければ出来る事でも手伝いをしたくなってしまいやすいです。ですが私たちはあくまでも黒子であることを大切にしているため、スタッフには出来る限り利用者さん自身で行える事はご自身で行ってもらえるようにと伝えています。お手伝いをすることでその瞬間は利用者さんから感謝をされますが、手伝うことで利用者さんの本来できていた行動も周囲を頼ってしまうことで機能低下に繋がってしまう可能性があることをスタッフには理解してもらっています。できる事を利用者さん本人に行ってもらうことで本人の使える機能を維持し、ADLの低下予防にも繋がっていきます。
〈子ども分野〉
磯谷 子ども分野では極力手伝いをしないという考え方とは少し異なるのですが、会社が大切にしている「できないことに手を添えるだけ」の理念は同様に重要視しています。子どもたちには出来ないことでも挑戦しできるように促すことを大切にしているため、出来ない事を諦めるのではなくどうしたら出来るようになるのかを子供たちに考えてもらいます。そのうえで私たちの役割は答えを教えるのではなく、答えに辿り着くための導き(手伝い)を行うようにしています。
豊田市で仕事をしている理由を教えてください
会社の代表が豊田の下山出身で、会社の主要スタッフも松平や下山地区で生まれ育った方が多く、各々が生まれ育った地元の介護・福祉をサポートしていきたいという想いがあったためです。この地域は高齢者人口が多いのに対して介護福祉事業者が少なく、サービスを受けたくても受けられない人が多くいました。デイサービスもわざわざ遠方の所に行くしかなく、交通手段の影響もありデイサービスに行くのを諦めてしまう人もいました。
そんな状況を解決するためにこの地域でデイサービスを始めたのがきっかけです。今ではデイサービス以外にも、B型の就労支援や保育、訪問看護等の介護・福祉事業を展開しています。高齢者の方も住み慣れたこの地域で通えるデイサービス等が出来てありがたいと感謝の声をいただくこともあります。来年オープンするスープタウン内に放課後デイサービスを始めるのにも同様の理由があります。
SMIRING内で各分野間はどのような交流が行われているか教えてください
利用者さん同士の交流としては、例えば高齢者のデイサービスや障がい分野のイベントに子どもが一緒に参加をしたり、逆に子ども分野で芋掘り体験のイベントをする際に高齢者の利用者さんと合同で行ったりもしています。スタッフ間の交流は勤務形態をハイブリットワークの提案をし、例えば午前はデイサービスの現場で働き午後は有料老人ホームで働いたり訪問サービスに同行したり、固定の職場で働くのではなく様々な勤務場所を兼務する働き方を希望者には案内をしています。
この勤務形態は一つの現場で働き続けるよりも、別部署のスタッフが来ることで様々な意見が現場に反映されていくことがメリットの一つです。またその現場にいる利用者さんにとっても、毎日固定のスタッフではなく様々なスタッフと関わりを持てる事が、その人に対して良い刺激になりQOLの上昇にもつながり、その人の人生をより良いものになると考えています。
スープタウンでオープンする「看護小規模多機能型居宅介護(看多機)」の特徴を教えてください
従来の介護サービスでは一人の利用者さんがデイサービスやショートステイ、訪問看護といったそれぞれのサービス事業者と契約をし、ケアマネジャーさんが調整しサービスを受ける事が一般的です。看護小規模多機能型居宅介護は上記のようなサービスを一つの事業所で完結し、サービスを受けられるようになっています。
利用者さんは29名を定員とし、その人に合った必要なサービスを組み合わせて提供されます。新たにオープンする看護小規模多機能型居宅介護のメリットは運営が1つの事業所であるため、同じスタッフが通いや訪問、泊りに対応するため、利用者さんからするとなじみのあるスタッフがいつもそばにいるという安心感があります。また、通常のデイサービスやショートステイなどでは対応できない医療依存度の高い方もサービスを受けられることができるため、ご家族の介護負担軽減や不安払拭などができ、在宅生活を続けられるようになります。働いているスタッフも自宅、通い、泊りを通して、利用者さんの表情や行動を知ることで面で支えることができ通常の介護施設では経験できない事も出来ます。それぞれのサービスが一体となって利用者さんを見守る事が出来るため包括的なサポートが行えます。
薬局に求めることを教えてください
薬局の存在は利用者さんにおいてとても身近な存在で、お医者さんにはなかなか聞けないことがあったとしても薬剤師さんには気軽に相談できる利用者さんもいます。そのため私たちが薬局に求めることは地域の人たちから気軽に相談できる存在であり続けてほしいと思っています。利用者さんの中にはなかなか病気の事に関して介護従事者には心を開いてもらえない方もいるため、地域が抱える健康問題を介護事業所と一緒に解決していける存在になってもらいたいとも思っています。
子ども分野の活動内容を教えてください
現在は企業主導型保育園を12名の定員で保育をしています。企業主導型保育園を立ち上げた当初は働いているお子さんがいる女性社員や、働きたいけど子供がいるため働くことが出来ない悩みを抱えている女性を手助けできればという想いからスタートしました。同じ想いから2025年の4月からはスープタウン内に放課後デイサービスも開始します。放課後デイサービスで提供するサービス内容は例えばキッチンで料理やおやつを調理したり工作をして作品を作ったり、日常生活を豊かにできることを考えて様々な取り組みを行っていきたいと考えています。
日常のいろんな体験を大切にしていきたいです。
この地区では初めてとなる放課後デイサービスのため、ありがたいことに現在も多くの方からお問合せをいただいています。少しでも地域の皆さまのお力になれればと考えていますので、よろしくお願いいたします。
子ども分野で働き始めた理由を教えてください
磯谷 私自身は保育士ではなく、スマイリングのソーシャルクリエイト部で子どもたち向けの駄菓子屋で仕事をしていました。そこで子どもたちと接する機会が増え仕事をしていく上でさらに子どもと関わり、仕事を極めていきたいという想いから現在の事業部で働くようになりました。
障がい分野の活動内容を教えてください
齋藤 障がい分野はインクルージョン(多様な人間が尊重され共存する)事業として、キッチンラボ(飲食)と久遠チョコレート、障がい者グループホームの3つの事業を運営しています。キッチンラボはモーニングやランチの営業も行っていますが、通常の店舗営業以外にもスマイリングで運営しているデイサービス等の給食も作っており、セントラルキッチンとしての機能も果たしています。
久遠チョコレートはチョコレート専門店でもあり、 SMIRING REWORTION内の就労継続支援B型事業所でもあります。チョコレートを通じて 働く人も商品を手に取る人も笑顔になり 多様な人が当たり前のように働ける社会、 誰も置き去りにしない社会を目指しています。
2025年にオープンするスープタウンに対する想いを教えてください
〈介護分野〉
加藤 漠然とイメージをしているのは、高齢者の方が人生をより楽しくなりスープタウンに来て良かったと思ってもらえるような施設にしていきたいと考えています。特にこの地域は交流できる場が少ないため、多くの高齢者は早朝から市街地にある喫茶店で集合しおしゃべりをしている現状です。そんな現状をスープタウンが代わりの場所になれたらとも思っています。スープタウンが地域格差を失くす拠点として活動していきたいです。
〈障がい・子ども分野〉
齋藤・磯谷 障がい者、高齢者、子ども等の年代問わず様々な人と人との交流ができる場として運営していくことを理想としています。国内でもスープタウンのような複合型の施設は少ないため、全国のモデルケースとして注目を浴びる事になると思います。一人のスタッフとしてもスープタウンで働くことはプレッシャーに感じますが、その反面誇りに思っています。スマイリングの想いでもある「みんなが憧れるような人間」として働きたいです。地域にとってスープタウンがあってよかったと思ってもらえるような施設づくりを目指していきます。
スマイリングでは現在スープタウンで一緒に働いてもらえるスタッフを募集しています!私たちは豊田市の介護・福祉事業がそれぞれの施設の垣根を越えて盛り上げていきたいと思っています。例えば、他事業所や自社の取り組みで上手くいった事例があれば豊田市内で情報交換を行い、豊田市全体として介護・福祉事業のサービスのレベルをお互いに高め合えたらさらに良くなっていくと考えています。
この考え方に少しでも同感、興味を持った方はぜひ一度見学・相談に来てください!別の事業所で働いている方でも同じ福祉・介護の業界で仕事をしているので、様々な方と意見交換をするために「スープ会議」という意見交換の場も設けています。一人でも多くの方にスマイリングの取り組みを知っていただくのと同時に関わっていけたらと思っているため、この新聞を読んで少しでも興味を持った方はぜひ一度ご連絡ください。
これからもスマイリングをよろしくお願いします。