「小さな成功体験を重ねていくことが生き生きとした人生になる」
今回は「グループホーム百々鞍ヶ池」の管理者、二階 由美絵様へお話をお伺いしました。先月号に掲載の「グループホーム百々豊田」管理者の森様が、二階様の師匠のような存在なんだそう!施設の特徴や、利用者さんと接する中で大切にしていることを教えていただきました。
グループホーム百々鞍ヶ池の特徴について教えてください。
グループホーム百々鞍ヶ池では、「利用者様がこの場所を第二の我が家として過ごせるようにする」と「今まで出来ていた事をいつまでもできるように支援する」というこの2つのことを大切にしています。
例えば、食器洗いや洗濯・掃除などの今まで自宅で過ごしていた時はご家族の方がしていたことでも、入居者さんには声をかけてスタッフと一緒に自身でも行える事であれば、手伝ってもらいます。自分の力で自立した生活を送り、小さな成功体験を重ねていくことが生き生きとした人生になると考えています。
どうしても自宅で過ごしていると、人との関わりが減ったり、普段の生活での制限が出てきたりしてしまい、気持ちが落ち込んでしまう人がいます。そういった入居者さんが当施設に入居してから、日常生活において自身でできる範囲が増え、表情が明るくイキイキとした顔つきになることを目標としています。
グループホーム百々鞍ヶ池の基本情報について教えてください。
当施設は定員が18名で、現在満床です。年齢は最高齢で93歳、最年少で61歳の方が入居しています。
当施設に入居するきっかけはそれぞれですが、ケアマネージャーさんからの紹介や、ご家族さんが調べて知った方、たまたま目の前を通った際に気になって連絡してきた方も入居しています。
働いているスタッフの人数は介護士、看護師すべて合わせて16名が働いています。
入居者さんの1日の流れについて教えてください。
入居者さんは午前7時に朝ご飯を食べます。それまでには起床し、洗顔やトイレなどを済ましています。基本的には7時に全員で揃って朝ご飯を食べるのですが、朝の気分が優れず、朝起きたくない・起きられない方がいます。その際は個別に朝ご飯を食べる時間をずらしてその方にあった対応をします。
10時からは全員で集まってコーヒータイムがあり、昼ご飯までの時間は動画を視聴している間に体操やストレッチをして身体を動かしています。その後は、12時から昼ご飯を食べ15時からおやつ、18時に夕ご飯、21時には消灯します。
グループホーム百々鞍ヶ池が大切にしていることを教えてください。
利用者さんが安心安全に生活できることはもちろんですが、ご家族さんに対しても利用者さんを安心して当施設に預けられる施設づくりを心掛けています。利用者さんの気持ちに寄り添った介護を大切にし、常に周りの利用者さんの顔を見ながら、今何がしたいのか、どんな気持ちなのか、何をして欲しいのかを考えながら介護に向き合っています。
当施設では様々なイベントを開催するのですが、参加は利用者さんの自由にしています。イベントを行うからといって無理に参加させることはせず、一人ひとりの個人の意思を尊重する事を大切にしています。
施設の管理者として、働いているスタッフと関わる際に心がけていることを教えてください。
スタッフ一人ずつに合わせた働き方ができるように気を付けています。働いているスタッフは家族構成から仕事に対する考え方は人それぞれです。お子さんが小さい方は日勤帯の時短の勤務や、旦那さんの扶養の範囲内で働きたい人はシフトの調整をし、希望に応えられるようにしています。
働いているスタッフから「〇〇さんがこんな悩みを抱えていた」という報告を受けた際に、個人的にそのスタッフと話し合い、解決するようにもしています。
スタッフ全員が一切の不満なく働くことは難しいということは理解していますが、出来る限りその不満をなくしていき、働きやすい職場を作ることが施設の管理者として大切だと考えています。
新聞を読んでいる方へメッセージをお願いします。
当施設は地域で「認知症のケアをする拠点」という役割を果たす施設であると考えています。役割を果たすという中で、地域の方やケアマネージャーさんとも仲良くしていくことが大切であると考えています。
私たちは地域の皆さんにグループホーム百々鞍ヶ池を身近な施設に感じてもらうために、様々な行事やイベントを行っていく予定でいます。その際にはぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。今後も是非、グループホーム百々鞍ヶ池をよろしくお願いします。