今回は「とよた美里訪問看護ステーション」の管理者、松山 由紀様へお話をお伺いしました。看護師としての豊富な経験を活かし24時間対応可能な訪問看護ステーションを立ち上げた松山様にとよた美里訪問看護ステーションの強みやこれから取り組んでいきたいことをお聞きしました。
ステーションの基本情報を教えてください
当ステーションは看護師が12名、理学療法士2名、作業療法士1名、事務員2名が勤務しています。業務内容は患者さんの健康状態の悪化の防止や回復に向けてのお手伝いをしています。また訪問診察医の先生から指示があれば点滴等の医療処置等も行っています。また近年ご自宅で最期を迎えたいという患者さんが増えてきているので、希望に沿った看護も他職種の方と連携を取りながら行っています。一般的な訪問看護ステーションには理学療法士や作業療法士が在籍していることが少ないため、当ステーションでは訪問した際に専門的な立場からリハビリを提供できることは強みだと考えています。
ステーションの特徴を教えてください
当ステーションの一番の特徴は迅速な対応とどんな利用者さんでも受け入れる事だと考えています。例えば医療機関やケアマネジャーの方から明日退院してくる患者さんがいると連絡があった場合や、困った事例の場合でも積極的に受け入れるように心がけています。医療機関やケアマネジャーさんが困ったときに頼られるステーションになれるように心がけています。
サービスを利用する利用者さんについて教えてください
最近増えてきているケースは終末期の方の依頼が多いです。病名は様々ではありますが、特に多いのはガンで続いて難病、内科的な疾患の方もいます。利用者さんの年齢層は70~80歳の方の利用が多いですが、20代の方から100歳の方まで幅広い年代の方がサービスを利用されています。
利用者さんと接する際に意識していることを教えてください
訪問看護のサービスを利用される方は療養の場はご自宅になるため、対象となる人は利用者さんだけではなく一緒に暮らしているご家族さんのことも考える事を徹底しています。常に利用者さん・ご家族さんがどのようなサービスを提供してほしいのかを考え把握するようにもしています。例えば利用者さんによっては「100歳まで生きたい」や、「自宅で過ごす時を穏やかに過ごしたい」という様にそれぞれの自宅での過ごし方に対する考え方は異なります。まずはそこの考え方をしっかりと把握をした上でどのようなサービスを提供していくかを決めています。利用者さんにとって最善のサービスを提供できるように試行錯誤をし、利用者さんに喜ばれるように努めています。その理想を叶えるためにはご家族さんとも協力していく場面が多くあるので、ご家族さんとも密にコミュニケーションを積極的に取るようにもしています。以前のケースではご家族さんと利用者さんの食形態について話をし、それまでは嚥下能力に見合わない状態で提供されていた食事を適した形態に変更したことでQOLの改善に繋がった方もいました。
ステーションの管理者として大切にしている事を教えてください
私自身の考えでは管理者が厳しくて誰も話ができないようなステーションは、良いサービスを提供する事ができないと思っています。そのため私は誰からもフレンドリーに話かけられるような存在であるように努めています。加えて、本来管理者の立場になると夜勤をしなくてもよくなるのですが、私はあえてスタッフの皆と同じように夜勤をしています。この意図は夜勤で働いているスタッフに、夜勤の忙しさを知らない管理者が物事を言うのは間違っていると考えているためです。
松山様がとよた美里訪問看護ステーションで働こうと思った理由を教えてください
私が以前まで勤めていた訪問看護ステーションでは24時間対応していませんでした。24時間対応をしていないことによって、利用者さんに夜間に緊急で呼ばれたとしても行くことができなかったことや、困ったときの相談窓口になれなかった状況に葛藤していました。その状況を改善したい想いからこのステーションを立ち上げたのがきっかけです。
ステーション・管理者としてこれから取り組んでいきたいことを教えてください
ステーションの理想としては、在宅で最期を迎える点に力を入れて取り組み、強みにしていきたいと考えています。そのためにはスタッフ一人一人が提供できるサービスの質を高める事を重要視しています。例えば終末期の方にはどのようなサービスを提供することが、在宅生活の継続に繋がるかを考え、話し合うようにしています。最近はガン患者増加等の影響で比較的若い方の訪問も増えてきているので、より一層ご家族さんにも寄り添ったサービスの提供が必要になってきていると感じています。
新聞を読んでいる方へ向けてメッセージをお願いします
最近は徐々に訪問看護ステーションの認知度が高まってきており、とてもありがたく思っています。当ステーションで勤務しているスタッフは入社前から終末期医療に興味を持ち入社したスタッフばかりです。それぞれが「終末期ケア専門士」や「医療リンパ浮腫セラピスト」、「呼吸療法認定士」、「循環器専門看護師」のような専門的な資格を持って働いているスタッフばかりです。意欲的に在宅ケアに関する知識を高めていく積極的なスタッフが多数在籍しているので、訪問看護を探している方がいましたらぜひ当ステーションをよろしくお願いします。