今回は「リハビリネクスト」の代表取締役、八木 真次郎様へお話を頂戴しました。ざるす新聞では初めてとなる訪問看護サービスへのインタビュー。どのような想いで開業し、サービスを提供しているのかを伺いました。
リハビリネクストの基本情報を教えてください。
当社は豊田市を中心に、みよし市、知立市、刈谷市、岡崎市、日進市、安城市で訪問リハビリと訪問介護を行っています。
社名の「リハビリネクスト」はリハビリの新しい形、次のステップへ進むという意味が込められています。「リハビリテーションをイノベーションする」を社訓とし、常に新しいアイデアや考え方を取り入れ、今までになかったリハビリのあり方を創造し、新たな価値を生み出していきたいと思っています。
設立当時の2000年には、訪問リハビリをサービスの中心に据えたステーションが日本に約10ヶ所程度しかありませんでした。当時の感覚では、理学療法士が主体となって訪問看護ステーションを設立・運営することは非常に革新的でした。設立時から絶えず新しいことに挑戦してきたため、周囲からはご理解いただけないことも多々ありました。しかし振り返ってみると、私たちが挑戦してきたことが今では業界のスタンダードになり、弊社のようなリハビリサービスを提供する会社が増えました。当社がその最初の一歩になれたことを嬉しく思います。
リハビリネクストのこだわりを教えてください。
私たちのこだわりは、物理療法(牽引・低周波・ホットパック)を訓練に取り入れている点です。訪問先で45分お時間をいただいた際は、下肢のトレーニング中に上肢の物理療法を同時進行で行い、その後上肢のトレーニング中に下肢に物理療法を行います。限られた時間の中で最大限効果が得られるようにプログラムを構築しています。
リハビリの質と内容は、施術者によってばらつきが出てしまうことが多いです。私はこのばらつきを改善したいと考え、スタッフによるリハビリの質のばらつきを少なくする仕組みづくりに取り組んできました。リハビリネクストが行う「リハビリ」の意義を明確にし、利用者様へ提供することが私たちの使命であると考えています。
開業理由を教えてください。
1990年ごろ、私は「自宅でリハビリを受けられず辛い思いをしている人がいる。なんとかできないだろうか?」と考えていました。その思いを実現するため、1995年に豊田市を中心に訪問リハビリをこの地域に根付かせる活動をはじめました。先ほどもお話いたしましたが、当時はこの地域はもちろん、全国的にも訪問リハビリを行っている専門家は少なく、試行錯誤の日々でした。
そんな試行錯誤の中で数え切れないほどの利用者様と出会い、多くの経験と知識を得ることができました。その知識と経験を活かすべく、2000年に介護保険が施行されると同時にリハビリネクストを開業しました。
リハビリネクストが提供している「フットケア」について教えてください。
足の状態が悪いと靴が履けなくなり、歩くことやリハビリができなくなってしまいます。当社ではリハビリをスムーズに行うために、フットケアを看護師主体で行っています。
「アクテビティリハビリ」について教えてください。
当社が提供している「アクティビティリハビリ」とは、訪問看護やリハビリでは改善しない利用者様が、ご自身の活動をインターネット等で情報発信することを私たちがサポートするサービスです。利用者様の創作活動(絵や写真など)をブログでご紹介いただき、当社のスタッフがコメントを行うことで、利用者様とスタッフの結びつきを強くしています。アクティビティリハビリを行うことで日々の起床時間が増え、知らない人とブログのコメントをやりとりすることで世間との繋がりを持つことができます。
年初に新年の抱負をお聞かせいただき、春には歌会などを行い、秋には創作物の表彰を行っています。インターネットのみの発信だけでは、他の方の活動を見ることができない方もいらっしゃいます。そんな方へ向けて、私たちが自社で新聞を作成し利用者様へ向け情報発信を行っています。
アクティビティリハビリを行う中で、印象的なケースはありますか?
素敵な作品を作られた利用者様を表彰し賞状を渡したところ、利用者様が非常に喜ばれ、賞状を主治医に見てもらうために何年かぶりに外出されたケースがありました。
私たちの活動が利用者様の外出意欲に繋がったことを、非常に嬉しく思っています。
リハビリネクストが提供している「オンラインST」サービスについて教えてください。
STとは言語聴覚士のことです。当社はオンラインで言語訓練を受けることができます。人が持っている「聞く・話す・読む・書く」の問題にアプローチを行うリハビリ方法です。カードの絵を見てそれが何を示しているのかを利用者様にご説明いただいたり、舌の体操を行っています。私は遠隔リハビリの中でも言語訓練はオンラインと親和性が高いと感じています。
オンラインSTのアイデアは約10年前からありましたが、当時は利用される方は少ない状況でした。ですがコロナウイルスの流行とともに世間のオンライン化が進み、利用される方は増加傾向にあります。今では海外に住む日本人の方もサービスを受けています。
新聞を読んでいる方へメッセージをお願いいたします。
医療はその地域で安心して生活を送るための大切な要素だと思っています。リハビリネクストがその安心の一助となれるよう、社員一同で事業に取り組んでいます。今後も訪問リハビリ・訪問看護ステーションのパイオニアとして、今まで同様少し先を歩き、新しいアイデアを大切に、リハビリの次(ネクスト)を地域の皆様に提供する「オンリーワン」な会社であり続けます。