今回は「介護付有料老人ホームふくろうの家」を運営する株式会社シニアライフの代表取締役、古市 卓也様へお話を伺いました。入居者ご本人や家族のために、さらに地域の方々も利用いただけるようにとオープンな空間を提供するふくろうの家。2024年リニューアルした施設の魅力や想いに迫ります!
施設の特徴を教えてください
ふくろうの家は入居者さんに対して最期の最期まで寄り添った介護を行うことを大切にしています。人はいつ最期を迎えるかわからないため、その時に「ふくろうの家で良かった」とご本人さんにもご家族さんにも思っていただけるような施設づくりをしています。素敵な人生の最期のためには日々の生活から、小さな気配りや挨拶、コミュニケーションの一つにしても大切にしています。施設名にしている「ふくろう」は幸「福」に「老」いるという意味で付けています。漢字ではなくひらがなにしているのは施設名に「老」という漢字が入ってしまうと老人ホームの印象が強くなってしまうため、入居者さんには当施設を自身の家と思って過ごしてもらいたい想いからひらがなで「ふくろう」にしています。高齢者は自身の最期を自宅で家族に見守られながら迎えたいという想いを持っていることが多いですが、現在日本では15%程度が自宅で亡くなると言われています。当施設は入居者さんが自宅のように過ごすことのできる場所で最期を迎えてもらいたいと思っています。
入居者さんが幸福に老いていくために取り組んでいることを教えてください
ふくろうの家では自宅と同じような感覚で過ごしてもらうために、面会に制限を設けていません。また施設内の設備として「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」と呼んでいる共有スペースを設けています。この場所は例えば息子さんやお孫さんが来た時にキッチンにご家族が立って料理を作り食卓を囲むことや、ソファに座ってテレビを見ること等の入居以前までできていた家族との団欒時間を過ごしてもらうための場所です。他にも入居者さんのご家族とLINE等で交流し、実際の家族のグループに毎日入居者さんの写真を送らせてもらっています。少しおこがましい想いですが、働いている私たちのことを介護する人と介護を受ける人という関係性ではなく家族の一員として受け入れてもらえるように入居者さんと接しています。入居者さんのご家族も本人を施設に入れたくて入居させているケースはほとんどないことを理解しているため、どんなサービスを提供したら入居者さんとご家族が喜んでもらえるかを日々考えています。
施設の基本情報を教えてください
当施設は介護付有料老人ホームで居室数は30室あり、現在は27名の方が入居されています。居室内の設備は洗面台とトイレ、共有スペースにはキッチンがあり入浴の設備は一般浴と寝浴があります。提供している食事もすべて施設内で手作りしており、ありがたいことに入居者さんからの反応も好評です。現在働いているスタッフは24名が勤務しており、看護師が4名、調理員が5名、介護職員は15名います。
ふくろうの家の運営理念を教えてください
私たちのPurpose(目的・存在意義)は「今隣にいる人を全力で幸せにすること・幸せにし続けること」です。大きな目標を立ててその目標に向かって頑張ることも大切ですが、今隣にいる人を幸せにすることすらできなければ大きな目標を達成することもできないと思います。隣にいる人というのは利用者さんも当然ですが、一緒に働いているスタッフやご家族さんのことも幸せにしていきたいと考えています。1人でも多くの人を幸せにすることが私たちのPurposeであり理念です。そのための取り組みの一つが前項でも話した入居者さんの日常の写真を撮影し、ご家族に送ることで本人が幸せそうに過ごしている事を知り幸せが伝播していくと思います。
施設の管理者として大切にしていることを教えてください
私が管理者として大切にしていることは、自身はスタッフを支える土台であることを大切にしています。働いているスタッフが働きやすい環境にするための土台として、職場・施設づくりを重要視しています。例えば、働いているスタッフが入居者さんを介護する上で〇〇があった方が良いと思い、相談してくれた際はすぐに購入するようにしています。私自身も介護福祉士としての経験がありますが、実際の現場の最前線で入居者さんと接しているのはスタッフなので、そのスタッフが入居者さんのために〇〇が欲しいと思っているのであればすぐに用意したほうが良い事を理解しています。あくまで私自身は土台としてスタッフが働きやすい職場を提供できるように努めています。管理者の立場からスタッフにあれこれやるようにと指示は出さずに、スタッフ自身が入居者さんのためにしてあげたい事を自主的に考えられるような職場にしていきたいです。スタッフの中には直接相談するのが難しい人もいると思うので、意見箱も設置して匿名で業務の改善案等の意見も取り入れるようにしています。
この新聞を読んでいる方へメッセージをお願いします
私としてはふくろうの家を地域の方や介護関係者の交流の場としても活用していただきたいと思っています。例えば町内や介護系の集会があった際に会場が見つからなかった場合、当施設の一室を開放して地域の方に来て話し合う場として活用してほしいと考えています。町内の会議でなくても地域の方が普段喫茶店で話をする代わりにこの場所を使っていただいても大丈夫です。当施設に関わる人が一人でも多くなればと思っているので、是非地域の皆さまやケアマネさんには来てほしいです。これからもふくろうの家をよろしくお願いします。